長屋の子育て日記

根津の長屋の子育ての日々について写真と文で綴る
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向かい合う二人


強迫観念の時代である。

夫婦に限らず、少し前までの僕らには
永遠に流れる時間が保障されていた。
縁側に腰かけて
他愛ない話をする時間、
囲炉裏端を囲んで
目的もなく共にする時間、
隣の寝息に耳を欹てて
違和感の理由に思いを馳せる時間、
そして箒を片手に路地を掃き清めて
ひとり内省する時間。
それら一見無意味とも思える
累々とした時間の積み重ねのうちに、
僕らは何となしに互いを知り合い、
分かり合うことができた。
今ここに流れる時間はどうか。
命の短さを嘆くこの時間はどうか。

幾多の葛藤を越えてきた者だけに
語れる価値感がある。
違和感を糧にしてきた者だけに
伝えられる世界観がある。
夫婦とはそういうものである。
家族とはそういうものである。
次につなげること。
この形を受け継ぐこと。
そのための仕組みである。
先人たちが愛して已まなかった
神の器である。

コミュニケーションの語源は
神の前に立ち同じ方角を見ること、
同じ視線の方向を共有すること。
翻って
向かい合うと互いに面映く、
二人の視線の交錯のうちに言葉が
上滑りに流れ出ていくのを感じる。

あなたの話を聞きながら、
意味なく相槌を打ったり
何となく突っ込んだりしながら、
僕らはそれぞれに
自分たちの内を省みていた。
あなたたち二人の存在が僕らに
同じ視線の方向を与えてくれる。
そうやって無為に似た永遠の時間を通して
分かり合ってきたのです、
これまでもこれからも。

| 今日の出来事 | 00:04 | comments(0) | trackbacks(0) | けいじ |
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